
2026年1月、インドを一人で旅行しました。
デリー、アグラに続いて訪れたのは、ラージャスターン州の州都ジャイプールです。
ピンク色に統一された旧市街は「ピンクシティ」と呼ばれ、ハワー・マハルやジャンタル・マンタル、シティ・パレスなど、多くの見どころがあります。
今回は、アグラから列車でジャイプールへ移動し、トゥクトゥクを貸し切って市内の観光スポットを巡りました。
※本記事に掲載している料金は、2026年1月に訪問した当時のものです。
アグラでマサラドーサの朝食

アグラのホテル近くにあるレストランで、朝食にマサラドーサを食べました。
運ばれてきた瞬間、思わず「大きい!」と声が出るほどの大きさです。
手で割ると生地はパリッとしており、中にはスパイスで味付けされたジャガイモが入っていました。
香ばしい生地とジャガイモの優しい味、後から感じるスパイスの風味がよく合います。
南インド料理がこれほどおいしいとは思っていなかったので、印象に残る一皿になりました。

大きさにビックリしました!
値段は160インドルピー(約275円)でした。
マサラドーサは、米と豆を発酵させた生地を薄く焼き、スパイスで味付けしたジャガイモなどを包んだ料理です。インドでは朝食や軽食として広く親しまれています。
アグラからジャイプールへ
アグラからジャイプールへ向かう日、またしても列車に関するトラブルが起こりました。
デリーからアグラへ来たときに利用したのが**アグラ・カント駅(Agra Cantt)**だったため、ジャイプール行きの列車も同じ駅から出発するものと思い込んでいました。
しかし、アグラ・カント駅に到着して電光掲示板を何度確認しても、予約した列車番号が見当たりません。
不安になり、予約バウチャーを駅員に見せて尋ねると、次のように言われました。
「あなたの列車はアグラ・フォート駅から出発します。この駅ではありません」
その瞬間、頭の中が真っ白になりました。
幸い、列車の出発時刻より約2時間早く駅へ到着していたため、まだ間に合います。
急いで駅前へ出て、トゥクトゥクのドライバーを探しました。料金交渉もそこそこに乗り込み、渋滞の中をアグラ・フォート駅へ向かいました。

こちらが、ジャイプール行きの列車が出発するアグラ・フォート駅のホームです。
列車の到着まで時間があったため、駅構内はまだ比較的空いていました。

ホームには猿もいました。
インドでは、駅の構内や線路の近くで動物を見かけることがあります。

列車の車内です。座席は満席でした。
インドでは、一つの都市に複数の鉄道駅があることも珍しくありません。
私のように「到着した駅から次の列車も出るだろう」と思い込むと、乗り遅れるおそれがあります。
列車に乗る前には、列車番号や出発時刻だけでなく、出発駅の名前も必ず確認することが大切です。

列車番号だけでなく、「出発駅名」も必ず確認しましょう!
ジャイプール駅からホテル・アーヤ・ニワへ
ジャイプール・ジャンクション駅に到着後、ホテルまではトゥクトゥクを利用しました。
駅前には多くのドライバーが待機しており、駅を出るとすぐに声をかけられます。
その中の一人と料金を交渉し、宿泊先の**ホテル・アーヤ・ニワ(Arya Niwas)**へ向かいました。
これまでの経験から、ホテルへ向かう途中で翌日の観光プランを勧められると思っていましたが、今回はそのような話もなく、あっさりホテルに到着しました。
にぎやかな駅前を離れ、無事にホテルへ着いたときは、ほっとしました。



ホテル・アーヤ・ニワです。宿泊料金は朝食付き、1泊2,892インドルピー(約4,963円)で、朝食はバイキング形式でした。
トゥクトゥクを貸し切ってジャイプール観光へ

ホテルの近くで待機していたトゥクトゥクのドライバーと交渉し、翌日の観光をお願いしました。
料金は、主な観光スポットを巡って**1,850インドルピー(約3,175円)**です。
最初は少し高いようにも感じましたが、観光地ごとに車を探して交渉する手間や移動時間を考え、貸し切りで回ることにしました。
ただし、観光施設の入場料や食事代は別料金です。
世界遺産の旧市街「ピンクシティ」

ジャイプールは「ピンクシティ」の愛称で知られています。
世界遺産に登録されているのは、城壁に囲まれたジャイプール旧市街です。18世紀に計画的に造られた都市で、2019年にユネスコ世界遺産へ登録されました。
碁盤の目のように整備された道路や、統一感のある建物が特徴です。
1876年、イギリス皇太子を迎える際、歓迎の意味を込めて街の建物をピンク色に塗ったことが、「ピンクシティ」と呼ばれるきっかけになったといわれています。
旧市街に入ると、淡いピンク色に統一された建物が続きます。
実際の色は派手なピンクというより、赤みを帯びた落ち着きのある色でした。

さらに驚いたのは、車やバイクが行き交う道路を、牛が当たり前のように歩いていたことです。
周りの人も特に気にする様子はありません。
この光景を見て、あらためて「インドへ来たのだ」と実感しました。

街中を歩く牛には、本当にビックリしました。
ハワー・マハル(風の宮殿)
ジャイプール旧市街を代表する建物が、ハワー・マハルです。
日本語では「風の宮殿」と呼ばれています。
ハワー・マハル単独の世界遺産ではありませんが、世界遺産に登録されたジャイプール旧市街を構成する代表的な建築物の一つです。



ピンク色の壁面に小さな窓がびっしりと並び、外観はまるでレース細工のようです。
建物には953の小窓があり、かつて王宮の女性たちが、外から姿を見られることなく街の様子や祭りを眺めるために造られたとされています。


内部は、正面から見た印象よりも奥行きが浅くなっています。
裏側へ回ると、通りに面した華やかな正面とは違った姿を見ることができました。
写真で見ていた以上に繊細で美しく、まさにピンクシティを象徴する建物でした。

入場料は600インドルピー(約1,030円)でした。
世界遺産ジャンタル・マンタル
ジャンタル・マンタルは、巨大な石造りの天文観測装置が並ぶ屋外施設です。
ジャイプールを建設した王、ジャイ・シング2世が、天体の動きを観測し、正確な暦を作るために建設しました。
2010年にユネスコ世界遺産へ登録されています。

ピンク色の街並みの中を歩いていると、突然、不思議な形の巨大な建造物が現れます。
塔のようなものや丸い壁、斜めに伸びる階段などが並び、最初は「これが天文台なのか」と驚きました。





特に圧倒されたのが、巨大な日時計のサムラート・ヤントラです。
大きな三角形の建造物に太陽の光が当たり、その影によって時刻を測ります。
約300年前に、これほど大きく精密な観測装置が造られていたことに驚きました。
装置の間を歩きながら「どのように使うのだろう」と想像できるのも、ジャンタル・マンタルの面白さです。
ただ眺めるだけの遺跡とは異なり、巨大な理科の実験場に入り込んだような気分になりました。

ここは世界遺産です。
入場料は600インドルピー(約1,030円)でした。
シティ・パレス
シティ・パレスは、ジャイプール旧市街の中心部に建つ王宮です。
現在も王族が暮らす区域がある一方、宮殿の一部は博物館として一般公開されています。
シティ・パレス単独で世界遺産に登録されているわけではありませんが、2019年に世界遺産となった「ジャイプール市街」を代表する建築物の一つです。

入場料は見学エリアによって異なり、約700~1,000インドルピー(約1,200~1,720円)でした。

ムバーラク・マハル
ムバーラク・マハルは、外国からの来賓を迎える迎賓館として建てられた宮殿です。
「ムバーラク」には「祝福」や「歓迎」という意味があります。
現在は織物博物館として利用され、王族が身に着けていた豪華な衣装や織物、工芸品などが展示されています。



ピーコックゲート(孔雀の門)
ピーコックゲートは、色鮮やかな孔雀の装飾が施された美しい門です。
シティ・パレスの中でも特に人気の高い撮影スポットで、鮮やかな色彩と細部まで丁寧に描かれた装飾に、思わず見入ってしまいました。


ディワン・イ・カース
ディワン・イ・カースには、「ガンガージャリ」と呼ばれる2つの巨大な銀の壺が展示されています。
この壺は、1902年にマハラジャがイギリスを訪問する際、飲料用のガンジス川の水を運ぶために作られたものです。
高さは約1.6メートル、重さは1個約340キログラムもあり、世界最大級の銀製容器として知られています。

Mouj Mahal – The Paradise of Fun
次に案内されたのは、Mouj Mahal – The Paradise of Funです。
名前に「Mahal」と付いていますが、歴史的な宮殿ではなく、観光客向けの小さなエンターテインメント施設でした。


マザー・テレサのろう人形です。

マハトマ・ガンジーのろう人形です。

館内には、次のようなアトラクションがありました。
- 有名人のろう人形
- 鏡の迷路
- ガラスルーム
- ホラーハウス
- 短い3D・4D映像
全体を見て回るのに必要な時間は、30分から1時間ほどです。
トゥクトゥクのドライバーに案内されたため、最初は歴史的な観光施設だと思っていました。
しかし、実際には小規模なアトラクション施設で、入場料は**1,000インドルピー(約1,720円)**でした。
個人的には少し割高に感じました。
ジャイプールでの観光時間が限られている場合は、無理に立ち寄らず、ハワー・マハルやアンベール城などを優先してもよいと思います。

ドライバーに勧められるまま入場しましたが、個人的には行かなくてもよかった場所です。
湖に浮かぶジャル・マハル
ジャル・マハルは、マン・サガール湖の中央に建つ水上宮殿です。
アンベール城へ向かう途中にあり、湖の上に浮かんでいるように見える姿が印象的でした。

ジャル・マハルは5階建てですが、多くの部分が水中に隠れ、水面からは最上階付近だけが見えているといわれています。
湖の中央に静かに建つ姿は幻想的で、岸辺から眺めるだけでも十分に楽しめました。
内部へ入る観光ではなく、アンベール城へ向かう途中に立ち寄り、外観を写真に収めるスポットです。。
世界遺産アンベール城
アンベール城は、ジャイプール郊外の丘の上に築かれた壮大な城塞です。
ジャイプールへ首都が移される以前、アンベールはこの地域の政治の中心でした。
18世紀になると、人口の増加や水の確保などの問題から、ジャイ・シング2世は新しい首都の建設を決めます。
1727年、アンベールから南へ約10キロ離れた場所に、計画都市ジャイプールが建設されました。
アンベール城は、2013年に登録された世界遺産「ラージャスターンの丘陵城塞群」の一つです。

入場料は1,000インドルピー(約1,710円)でした。

丘の上に広がるアンベール城は、宮殿と要塞の役割を兼ね備えています。
赤い砂岩と白い大理石を使った建築が美しく、内部には広い中庭や豪華な宮殿が続いています。







城門をくぐると、広い中庭や豪華な建物が次々に現れ、その規模の大きさに圧倒されました。

特に印象に残ったのが、鏡で装飾された**シーシュ・マハル(鏡の間)**です。
壁や天井に埋め込まれた鏡が光を反射し、幻想的な空間をつくり出していました。
ジャイプールを訪れたら、ぜひ見ておきたい場所です。
昼食はインドの定食「ターリー」

見学を終えた後、ドライバーに勧められた近くのレストランへ、遅めの昼食を食べに行きました。
注文したのは、インドの定食**「ターリー」**です。
大きなお皿にいくつもの小皿が並び、カレーや豆料理、野菜料理など、さまざまな味を少しずつ楽しめました。
ターリーは店や地域によって料理の内容が異なるため、インド各地で食べ比べるのも旅の楽しみです。
昼食を終えた後は、ホテルへ直行しました。

スプライトを含めて約230インドルピー(約394円)でした。
夕食は屋台のブレッドオムレツ
ホテルに戻ってしばらく休憩した後、夕食を食べに外に出ました。
ホテルの周辺を歩いていると、通りに多くの屋台が並び、食欲をそそる香りが漂ってきました。

屋台の前を通りかかったとき、鉄板の上で焼かれていたのがブレッドオムレツです。
溶き卵に刻んだ玉ねぎやトマト、香草などを混ぜて焼き、パンと合わせたインドの軽食です。
店の人が鉄板の上で手際よくオムレツを焼く様子を見ていると、食べてみたくなりました。
スパイスがほんのり効いたオムレツと、香ばしく焼かれたパンの相性は抜群です。
屋台の前で立ったまま食べている人が多かったので、私も同じようにその場でいただきました。
観光客向けのレストランだけでなく、屋台の料理を味わうことで、インドの日常を少し身近に感じられました。

値段は100インドルピー(約172円)でした。
ジャイプール観光を終えて
ジャイプールでは、ピンク色の旧市街、繊細な外観のハワー・マハル、巨大な天文観測装置が並ぶジャンタル・マンタル、丘の上にそびえるアンベール城など、見応えのある場所を数多く訪れました。
トゥクトゥクを貸し切ったことで、離れた観光地も効率よく回れたのはよかったと思います。
一方、ドライバーに勧められて立ち寄ったMouj Mahalは、入場料に対して内容が少し物足りなく感じました。
貸し切り観光を利用するときは、出発前に行きたい場所と行かなくてもよい場所をドライバーにはっきり伝えておくことが大切です。
また、アグラでは出発駅を間違えるという失敗もありました。
インド鉄道を利用するときは、列車番号、出発時刻、出発駅名の三つを必ず確認することをおすすめします。
失敗もありましたが、それも含めて忘れられないジャイプール旅行になりました。
次は、再びデリーへ向かいます。
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