2026年1月、インドのデリーからフィリピンのマニラへ向かう途中、ベトナムのハノイで約19時間半の乗り継ぎ時間がありました。
せっかくの長い待ち時間です。空港で過ごすだけではもったいないと思い、以前から訪れたかったホー・チ・ミン廟へ向かうことにしました。

今回が3度目のハノイ。ようやく念願のホー・チ・ミン廟を見学できました。
※本記事に掲載している料金や情報は、2026年1月の訪問当時のものです。
ベトナム・ハノイのノイバイ国際空港に到着
デリーのインディラ・ガンディー国際空港でチェックインした際、航空会社のスタッフから次のように案内されました。
「預けた荷物は、ベトナム・ハノイのノイバイ空港を経由してそのままマニラまで届きます」
ところが、少し不安が残ったため、搭乗時に荷物預かり証の半券を提示して再確認すると、今度は説明が変わりました。
「ノイバイ空港で一度荷物を受け取り、再度チェックインする必要があります」
「話が違う……。いったい、どちらが本当なのだろう?」
戸惑いながらも、ノイバイ空港で荷物を受け取るつもりで、ターンテーブルの前で待つことにしました。
しかし、最後まで待っても私の荷物は出てきません。

私の荷物は、いったいどこへ?
改めて航空会社のスタッフに確認すると、女性スタッフがコンピューターで調べてくれました。
「お客様の荷物は、マニラまで直接運ばれています」
結果的には、荷物をノイバイ空港で受け取る必要はありませんでした。
荷物が行方不明になったわけではないと分かり、ひとまず安心しました。しかし、案内が二転三転したことで、ベトナム航空の説明に少し不安を感じました。
空港のATMにクレジットカードが飲み込まれる
ハノイ市内へ向かう前に、ベトナム通貨を用意するため、空港内のATMを利用しました。
ところが、そこで思いもよらないトラブルが発生しました。
ATMからクレジットカードが戻ってこなくなったのです。

カードが飲み込まれたのは、このATMです。
実は、海外のATMにカードを飲み込まれたのは、スリランカに続いて今回が2度目でした。
すぐに空港内にあるMSB銀行のカウンターへ行き、事情を説明しました。しかし、ATMを開けられる担当者が来るのは翌週になるとのことでした。
帰国するまで待つことはできないため、やむを得ずクレジットカード会社へ連絡し、カードの利用停止手続きを行いました。
幸い、前回の経験を踏まえて、もう1枚VISAのクレジットカードを持っていました。そのカードを使い、隣にあったBIDV銀行のATMで無事にキャッシングできました。

海外旅行では、クレジットカードを2枚以上持っておくと安心です!
今回の経験から、海外旅行ではクレジットカードを1枚だけにせず、複数枚を別々の場所に保管しておくことが大切だと改めて実感しました。
空港の手荷物預かり所へ
市内観光へ出かける前に、持っていた荷物を空港の手荷物預かり所へ預けることにしました。
ノイバイ国際空港の国際線ターミナル2階へ移動します。

空港内にある**「Luggage Storage」**の案内表示に従って進みました。

こちらが、訪問当時の料金表です。
私は「3時間~12時間」の区分を利用しました。料金は、**100,000ベトナムドン(当時の換算で約607円)**でした。
ただし、利用する際には注意点があります。
一度荷物を預けると、途中で自由に荷物を出し入れすることはできません。

必要な物は、預ける前に取り出しておきましょう!
途中で荷物を取り出す場合は、その時点で一度料金を精算し、再び預け直す必要があります。
私も最初はこの仕組みを知らなかったので、利用する方は、パスポートや財布、充電器などの必要な物を手元に残しておくことをおすすめします。
ノイバイ空港からホー・チ・ミン廟へ
荷物を預けた後、今回の目的地であるホー・チ・ミン廟へ向かいました。
私にとって、ハノイは今回が3度目の訪問です。
これまでにも2回、ホー・チ・ミン廟を訪れようとしましたが、定休日やメンテナンスと重なり、内部を見学できませんでした。
そして今回、デリーからマニラへ向かう乗り継ぎ時間を利用して、3度目にしてようやく念願の訪問が叶いました。

3度目で、ようやく入ることができました!
ベトナム建国の父・ホー・チ・ミンとは
ホー・チ・ミンは、フランスの植民地支配からの独立を導いた革命家・政治家で、現在のベトナム建国の中心人物です。
質素な人柄で国民から深く敬愛され、今でも親しみを込めて「ホーおじさん」と呼ばれています。
その功績は、現在のホーチミン市の名前にも残されており、ベトナムの歴史と人々の心に深く刻まれています。
長い行列に並んでホー・チ・ミン廟の内部へ

私が訪れたのは土曜日だったため、多くの小・中学生が見学に訪れていました。


入口まで、本当に長い行列でした!


ホー・チ・ミン廟は、1969年に亡くなったホー・チ・ミンの遺体が安置されている施設です。
廟の内部へ入ると、ホー・チ・ミンの遺体が静かに安置されていました。その周囲には4人の儀仗兵が立っています。
見学者は言葉を発することなく、列に沿ってゆっくりと歩きながら見学します。
内部での写真撮影や立ち止まることは許されていません。
薄暗い空間の中で、ホー・チ・ミンの顔と胸の前で組まれた手だけが照らし出されていました。
その光景は、思わず息をのむほど厳かで、今でも強く印象に残っています。
入場料は無料ですが、入口では服装の確認があります。短パンやノースリーブなど、肌の露出が多い服装では入場を断られる場合があります。
肩や膝が隠れる服装で訪れると安心です。
異国の地で感じたベトナム人の優しさ
ホー・チ・ミン廟の見学を終え、空港へ戻ることにしました。
Googleマップを頼りにバス停を探しましたが、なかなか見つけられません。
「もうタクシーで帰るしかないかな」と諦めかけたとき、バス停らしき場所にいた女性に思い切って声をかけてみました。
彼女は、ホー・チ・ミン廟近くの大学に通う大学生でした。
空港へ行きたいと伝えると、次のように声をかけてくれました。
「ここから空港へ行くには、途中でバスを乗り換える必要があるので少し分かりにくいですよ。私の家も空港の近くなので、一緒に行きましょう」
言葉も交通事情も分からない異国の地で、その親切な言葉に大きな安心感を覚えました。
見ず知らずの外国人である私に、迷うことなく手を差し伸べてくれた大学生。その優しさに触れ、ベトナムという国が一段と身近に感じられました。
ホー・チ・ミン廟を見学できたことはもちろん、帰り道で出会った大学生の親切も、今回のハノイ滞在で忘れられない思い出となりました。
まとめ
今回のハノイ滞在では、空港のATMにクレジットカードを飲み込まれるという思わぬトラブルがありました。
しかし、3度目の訪問でようやく念願のホー・チ・ミン廟を見学でき、帰り道では親切な大学生にも助けてもらいました。
ホー・チ・ミン廟は、単なる観光名所という言葉だけでは表せない、静かで重みのある場所です。
廟の内部では、ホー・チ・ミンという人物の存在の大きさと、その功績を大切に受け継いでいるベトナムの人々の思いが伝わってきました。
約19時間半という乗り継ぎ時間を利用した短いハノイ滞在でしたが、トラブルも人との出会いも含めて、心に深く残る旅となりました。





